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想像の世界~アダルト小説ブログ~ 老舗旅館・若旦那の日記 第17話
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想像の世界~アダルト小説ブログ~

昼下がりの淫ららかなひとときに・・・ 夜の眠れない時のお供としてお読み下さい。
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朝、耳元で佐和子の声が聞こえる。

 「諒・・・起きて!」

 「ん?・・・佐和子・・・」

 「今、8時だけど・・何時に待ち合わせなの?」

 「10時だけど・・・起こしてくれたんだ。ありがとう!」

ホテルのレストランで朝食を済ませ、スーツに着替えてホテルを出た。

 「終わったら、電話する」

 「うん!」

本当は、佐和子についてきて欲しかったが・・
30分前に姉さんの会社に着いた。受付から直接、社長室に行った。

 「出来たの?」

 「これが、企画書です。」

企画書の入った茶封筒を姉さんに渡そうとしたが、姉さんは中身すら見なかった。

 「これから、会議だから、そこで発表して。それと、諒は私の弟とは言ってないから・・・ここから全てあなた次第よ!」

姉さんの言っている意味が分かった。責任者としてこの企画書を他の幹部に認めさせるという事。
会議室に入ると、すでに勢揃いしていた。

 「それでは、始めましょ!」

企画書を作ったのは私だけではなかった。ここに集まった人全てが作成して来たのだった。次から次へと、プレゼンテーションしていった。ただ、内容はどこの温泉地でもやっている事ばかり。新鮮味がない。姉さんの表情も冴えないように見える。
そして、私の番が来た。

 「私は、ここに来る前は、旅館の若旦那をやっていました。ただ、昔ながらの伝統の旅館の為、新しい事をするには無理でした。その時に、この温泉リゾートの話を伺い、これはチャンスだと思い、この会社に来ました。私の温泉リゾートは、全ての年齢層が楽しめる温泉地です」

この一週間、必死にアイデアを出し切った。その結果を発表した。
一つのリゾートとしてでなく、アミューズメントパークみたいな、色んな旅館が集まった温泉パーク。企業が参加し、一つの街を形成し、日帰り客は、入場料制を取り、どの温泉でも入り放題。宿泊は客のニーズにあった旅館の提供。主要都市からの定期バスの運行。料金は、入場料込みの格安運賃。団体は無料送迎。定期バスは、バス会社に委託し、その運賃を旅館側が一部負担する。

私は、今までにない、温泉アミューズメントパークを唱えた。

 「以上が、私の提案する温泉の在り方です。意見のある方いますか?」

当然の如く、質問が飛ぶ。

 「そこまでして採算は取れるのですか?」

 「コストや採算の主な事はやっていません」

 「それじゃあ、ただの夢物語だ!」

 「でも、建築費に500億掛けたとしても、お客様が来て頂ければ、何年後には採算が取れるでしょう!それぐらいの自信はあります」

 「それは、無謀ですよ!」

 「社長の意見はどうですか?」

 「そうね・・無謀と言えば無謀だけど・・ただね・・・彼以外に目新しい案を出した方って、この中にいるかしら?他の案は全て、どこでもやっている事。岩盤浴なんてどこに行ってもあるのよ?わざわざ、こんな遠い所まで行ってやりたいと思う?」

さすがに、社長をやっているだけある。みんなを一瞬にして黙らせた。

 「もちろん、この人の企画はまだ、案でしかないわ。どうかしら?ここにいるみんなで、この企画のコストや建築費全てを算出して、市場調査もしてから、でも遅くないと思うけど・・・どう?只の夢物語になるか、ボツになるか・・・それは、貴方たち次第よ!」

全員、立ち上がった。

 「はい!分かりました!!」

みんなの意気込みの凄さを感じ、圧倒された。

 「君・・・社長室に来て!」

 「はい!」

会議が終わり、ほっとしていた。私は社長室に行った。

 「これからが、勝負よ・・・諒!」

 「わかってます!」

 「これから、あなたのやる事は、建築会社に行って、設計に携わってきて!」

 「え?市場調査を待たなくて良いの?」

 「最後の彼らを見た?みんな賛成してくれたよ。細かい所は彼らがやってくれる。あなたは、少しでも早くオープンする事に全力を挙げて!」

 「分かりました!」

 「それと、あなたのサポート役を付けるわ・・・入って!」

社長室に入って来たのは、20代後半ぐらいの女性だった。名前は「ちづる」と言う。
少しだけの東京滞在と思っていたが、長期になりそうだ。
ひとまず、ホテルへ向かった。その途中、佐和子に連絡した。だが、中々電話に出ない。
ホテルに着き、部屋に行くと、佐和子の姿はなかった。
1時間後、携帯に着信があった。佐和子である。

 「佐和子か?今何処にいるんだ?・・・分かった・・」

すぐにホテルに帰るとだけ言って切れた。
一抹の不安がよぎる。佐和子の過去・・・女中としてくる前の佐和子を私はまったく知らない。佐和子の帰りを待つ私は、落ち着かなかった・・・。
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