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想像の世界~アダルト小説ブログ~ 老舗旅館・若旦那の日記 第18話
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想像の世界~アダルト小説ブログ~

昼下がりの淫ららかなひとときに・・・ 夜の眠れない時のお供としてお読み下さい。
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そして、待つ事1時間後・・・佐和子が帰って来た。

 「ごめんなさい・・・暇だったから、つい観光してたら・・遅くなったの・・」

言い訳をするような女ではない。だが・・・私の心の中はスッキリしなかったが、信じるしかなかった。
ホテルのラウンジで食事をしていると・・・

 「諒・・・明日は帰るんでしょ?」

 「いや・・暫くここに滞在する事になった・・・佐和子も一緒にいてくれるだろう?」

 「・・・ごめん・・私、仕事あるから、明日一人で帰るわ」

 「なんで?あの旅館は辞めるんじゃないのか?」

 「辞めないよ・・・私、あの仕事が好きだし・・」

この時、佐和子の私への心が離れて行くように感じた。
その夜は、佐和子を抱く気も起こらず、翌日、佐和子はホテルを出た。

佐和子の事が気になりながらも、ちずると一緒に建築会社に出向き、夢に向かって歩き出した。
ちずると言う女性・・・デザインの事に関しては、姉さんのお墨付き。眼鏡を掛けていて、キャリアウーマンそのもの。色気はまったく感じない。性格もきつく、仕事に関して妥協を許さないタイプである。

仕事をしている時は、集中しているせいか、佐和子の事を思う事もないが、ホテルへ帰って一人になると、佐和子を思い出す。携帯に電話をするが、電源を入れてないか電波の届かない所にいるか・・・の音声が流れる。

佐和子が一人で出掛けた日から、佐和子の様子がおかしい。それまで愛し合った2人が嘘のようだ。
1ヵ月後・・・温泉パークの大体の全体図が出来上がり、建築地に出向いた。
その場所は、私が若旦那をしていた旅館がある場所から車で一時間の所にある。

佐和子の事が気になっていた私は、夜、車を走らせ、佐和子の家に向かった。
佐和子と会えなくなって1ヶ月・・・。不安がよぎり、胸が高鳴る。
部屋の灯りは点いている。まさか・・・男と一緒?呼び鈴を押す手が震える。
そして・・・押した。
暫くして、インターフォン越しから佐和子の声が聞こえてくる。

 「はい・・・?諒!?・・・ちょっと待って!今開けるから!」

ガチャットドアが開く。佐和子が出てきた。

 「諒・・・どうしたの?こんな時間に・・・仕事は?」

佐和子はかなり驚いている。

 「近くまで来たから、佐和子に会いたくて来た・・・迷惑だったか?」

 「ううん・・迷惑じゃないけど・・・少し上げって行く?」

少し?・・その言葉に、違和感を覚えたが、色々話ししたかったから、家の中に入った。
よそよそしい佐和子の態度が気になる。
リビングのソファに座り、佐和子はコーヒーを出した。

 「佐和子・・・」

 「何?」

 「もしかしたら、俺の事が嫌いになった?」

 「え?どうして・・・そんな事ないよ」

 「じゃあ・・・なんで、携帯も出ないし、電話もしてくれないんだ?」

俺は、つい強い口調で言った。もしかしたら、これで佐和子と別れるかもしれない・・・でも、スッキリしたかった。

 「私がいると、諒に迷惑が掛かると思ったから・・やっと見つけた夢を壊したくなかったの・・」

 「バカヤロ!お前がいるから頑張れるんだ!!それなのに、お前がいなくなったら、何を目標にしてがんばれば良いんだ!!」

佐和子は、何も言ってくれなかった。
暫く、沈黙が続いた・・・。

 「俺は、佐和子の事を何も知らない・・・佐和子がどこで生まれ育ち、今までどうやって来たか・・まったく知らない・・・でも、そんな事関係なしに、佐和子を好きになり、愛した・・佐和子も俺の事を愛してくれていると思ってた・・・だから、俺と一緒になってくれる・・・そう思ってた・・・」

佐和子の口が開かない。
 「でも・・・一緒にやって欲しいと言っても、佐和子は「良いよ」って言ってくれなかった・・・佐和子の気持ちが分からないんだ・・・答えてくれないか?俺とこれからどうしたいのか?」

 「・・・ごめん・・・今は先の事は分からないの・・・お願い・・今日は帰って・・・」

ショックだった・・・。なぜ、急に佐和子が変わってしまったのか?・・・本当にもう佐和子は俺の事は心にないのか?・・

私は、佐和子の家を出た。
車を運転しながら考えた。佐和子にとっての私は・・・ただの遊び?都合の良い若旦那?
それとも、妻の元を離れて、現実的になった、重さなのか?

翌日、仕事に集中出来ない私の携帯に着信があった。それは、妻からだった。

 「え?・・親父が倒れた?・・・わかった・・・」

仕事をちづるに任せ、病院に向かった。

 「親父・・・?どうしたんだ?」

 「心配するな・・ちょっとした疲労だ・・・」

病院のベッドに横たわっている親父の顔はやつれていた。
その時、妻が病室に入って来た。

 「久しぶりね・・・ちょっといい?」

一旦、病室を出て、ロビーに向かった。

 「癌か?」

 「そう・・・あと1年持つか、分からないそうよ・・・」

 「そんなに悪いのか・・」

 「今何処にいるの?」

 「お前には関係ない・・・」

 「そう・・・お義父さんの事は、私に任せて・・・いつでも連絡だけは取れるようにしててね・・私は、旅館に戻るわ・・」

私は、病室に戻った。

 「諒・・・今何しているんだ?」

 「姉さんのとこで仕事してる・・」

 「そうか・・なら安心だ・・・済まなかったな・・・無理矢理、結婚させて・・」

 「いいよ、今更・・旅館を守りたい親父の気持ち分かってたから・・・」

 「ありがとう・・・」

 「親父・・早く元気を取り戻してくれ!親父に見せたい物があるんだ!」

 「諒・・・分かった・・楽しみにしてるぞ」

しかし・・・親父には見せる事が出来なかった・・・。
工事が始まった日に、親父は亡くなった。無理を言って、葬式に出た。葬式は、妻が仕切った。姉さんも、出席した。

これで、旅館は事実上、妻の物になった。そして、私は、妻に離婚届を差し出した。
親父の遺骨と位牌を貰い、姉さんが親父の墓を立ててくれた。

もう、旅館に思い残す事はない。今の仕事をやり遂げるだけ。

1年後、温泉パークが完成した。地元の会社がスポンサーになり旅館も稼働、送迎バスも前日満員状態の盛況。かなり賑わった。
だが、一つだけ物足りなさもあった。それは、佐和子。

パークの中に、社長室兼自宅を造った。いつでも、パークを見ていられるから。本当は、佐和子と一緒に住むはずだった家。

その時だった。佐和子が、私のパークに現れた。

 「諒・・・お久しぶりです・・・」

 「佐和子?・・・」

 「今まで、ごめんなさい・・・私の過去をお話します・・・」
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